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英会話が上達しない人の間違った勉強法と見直しポイント【後編】

交流・学習

気を付けていきたい勉強法の後編

英語が上達しない人の間違った勉強方法と見直しポイントの前編をまだ見ていない方はぜひそちらも合わせて読んでください。
順番はこの後編からでも大丈夫です。

後編でもよくある2つの間違えてしまっている勉強と直して英会話の上達に繋げるポイントを紹介していきます。

どの答えも似たような簡単な案を出しているように思うかもしれませんが、結局の所自分の勉強を妨げているのは自分だったりする場合も多いのです。
気が付いてしまえば解決方法はとても簡単、問題はなかなか気づけないことと、吸収していく意識に変えられるかということ。
逆に言えば他の事が原因になっているよりも気付いて自分の意識や行動を変えるだけでいいのでとても改善しやすいのです

特に日本人の場合恥ずかしくてなかなか話せない、間違えるのが怖くて話せないと思いがちですがそもそも間違えた時に馬鹿にしたりいつまでも揶揄ってくる様な人は外国人であろうと日本人であろうとあなたの成長を妨げる人なのでより自分を認め成長し合える人との交流を優先するべきです。

その人との関係をより良くしていきたいのであれば「その言い方は傷つくだけで成長に繋がらない」「自分はこういう形で伝えてもらう方が改善しやすい」と告げてお互い過ごしやすい環境を作ってみてください。いくら言っても直してくれないとなると全く別の人間関係としての問題になります。
英語の成長に集中したいなら少しの間距離を置く、もしくは傷つく流れになる話題を出さないなどで対処して自分を大切にしてください。

ノウハウコレクターになっている

テレビで英語に関する知識や、毎日Youtubeで英語の先生や帰国子女のリアルな動画を見ていますか?
私も海外で生活している人や英語レッスンをしているYoutuberのチャンネル登録をしたりおすすめに表示された動画をよく見ています。

目を引くタイトルが沢山並んでいて、内容もわかりやすく説明してくれてエンターテインメント性も兼ね備えているし、「スクールであまり聞かないけどよくある何故」「意識しないけど確かに気になる」に切り込んでいたりして面白いですよね。

けれどそれ、本当にあなたの「英会話のため」になっていますか?

脳みその記憶の引き出しのどこかにしまいこんで引き出しの中だけいっぱいにするだけで使えていないもの、沢山ないですか?

確かに「ネイティブは使わないフレーズ」や「実は失礼な言い回し」「“absolutely”“definitely”“obviously”の違いと使い分け方」なんて気になっちゃいますよね。

私もめちゃくちゃ気になってついつい関連動画をみつけては見てしまいます。

ただ、だいたい動画を見た事で「へぇ~」と思って満足して終わります

例えば「毎日1つ四字熟語とその意味が載ってる日めくりカレンダー」とか「生活を楽しくするアイディアが毎週載ってる手帳」とか使っても翌年まで覚えている内容って10%あるかないかくらいではないですか?
さらにそれを会話や生活に実際に活かせる確率は当たり前ですがもっともっと低いです。

「先生、前置詞はどう使えばいいんですか?」

「先生、動画で”~~”という英文は実は間違ってるって言ってたんですが先生はどうお考えですか?」

「先生、こういう言い回しをしたら失礼だってテレビでやってたんですがそうなんですか?」

「ネイティブはこのフレーズは絶対使わないって本当ですか?」

勉強熱心な人だからこそ意欲的に聞いてきますし、教える題材にもなったり先生自身も新たに学べる質問ですが、これらの質問はよくありません。

質問をするのはもちろん良い事ですし大事です。

内容も悪いのではないですが質問を投げかけてきた生徒さんのほとんどが答えを気にしていなくて取り入れてくれない事がとても多いです。
聞かれた事にその場で答えても、分からないから調べてくるねと次の授業までに調べてまとめて覚えやすいように資料など形にして持って行っても授業で説明を聞いて持ち帰って終わりで、なんだったら次の週には違う質問を持ってくるんです。

質問をするために英語に関する情報を集めて先生にぶつける事で自分は英語の情報に敏感で何かを学んだ!という達成感を得てしまっている場合があります。

ちなみに「英会話の先生でも知らないんだ!」と思わないでほしいです。誰も完ぺきではないですし、そういった内容のほとんどがつまりは「ネイティブはそんなの気にしてない」が全ての答えだったりします。
楽しく話している外国人の友人がいま「a」ってつけたか「the」ってつけたかなんて、楽しい時間を過ごす上でどうでもいい事柄です。

なぜか外国語を学ぶ上で忘れてしまいがちなのが「人間とコミュニケーションを取るためのツール」なのにそちらを優先して、肝心の話している相手と過ごす時間を正しく話そうとする事ばかり意識して見落としがちです。
相手はあなたを見て、あなたと話をしたいから時間をとっています。英語が話したいから使う相手ではありません。

今はスマホで簡単に単語も翻訳できるので、躓いたってスマホや電子手帳、辞書を使いながら「会話を楽しむ、相手を知り相手に知ってもらう」事に意識をもっていってみてください。

「これはBe動詞で、前置詞とはどういうもので、英語でこの表現は正しくはこれで」というのをしりたいのであれば言語学者に聞いた方が早いです。
ただ本当に質問は悪くないです。

こういった質問は、特にネイティブの先生の場合自然と覚えていて意識しない内容だったりするので質問を貰う事でより教えやすい、生徒が知りたい事がわかるきっかけになってとても良いです。

問題は聞いた側がそれを活かすか寝かすかです。

先生は長い経験と時間をかけて分かりやすく正しい情報を伝えようと努力しているのを情報の小箱にストックして忘れていませんか?

先週見た英語のためになる動画の内容を覚えていてさらにそれを踏まえた上で今週会話に使えましたか?

心当たりがある人は一度毎日30分見ている新しい英語の動画を追いかけるのを15分に減らすかやめて、残りの15分を自分に擦り込み馴染ませる時間に使ってみてください。

やる事は簡単です。

見る動画を一つに絞ったらそれを繰り返し覚えます。
覚えたら自分はどういう場面でそれを使うか?いつ使えるか?具体的に想像してみてください。

すぐに使いやすい言葉だったら早速使ってみましょう。
使える場所が限られているなら使いやすいフレーズの動画を次は探しましょう。

特に会話ではinとonを間違えて使ってるかriceとliceの発音が分けられていないかなんてネイティブは誰も気にしません。分かりにくい場合は確認をしてくれますし自信がなければその場で聞けばいいのです。一度口に出して間違えたら全て終わりではないのです。

外国の人が頑張って覚えた日本語であなたに話しかけてくれたら嬉しいですよね。
その人の文法が間違ってても意味が通じれば「二度と話さない」なんて思いません。
仮に失礼に取れる事を言われても確認します。そして正しい言い回しを教えるだけです。

言ってはいけない事、間違えてはいけない発音を気にしすぎて話さないのは誰のためにもなりません。話したい熱意で充分カバーできるのがコミュニケーションのいいところです。

日本人同士だって多少メールの文法がおかしくても会話でてにをはが抜けていても通じれば問題ないです。
細かい所まで気が付いて配慮するのは日本人の優しく良い所ですがそれが上達をブロックしている事も多いです。

知識の積み重ねは大事ですが、伸び悩んでいて手あたり次第に動画を見ているなら少しその手を止めてひとつのすぐに使える、あなたが本当に使いたい言葉は何かに絞って寝起きでも口に出せるほど極めてみてください。

ここから自分で練習を繰り返し上達すると一歩進んだ質問ができるようになります。

でも今まで勉強してきて、もっといろいろ知ってるのに1フレーズだけなんて後退してる

そう思うかもしれません。

ですが初級から抜け出し中級になるにはベースが大切なんです。
それがこれまで沢山学んできたことで何が基盤になっているのかどれを使えばいいのか多すぎる情報量で分からなくなってしまっているからこそ、道が見えなくなってしまっているんです。

だからこそ一歩下がって、自分を客観的に見つめて基礎から今度は経験から自分が使いたい言葉を選びながら学んでいけるのです。
当然これまで勉強してきたのですから最初程大変ではありません。
しっかり覚えたか確認しながら使うフレーズを増やしたり変えたりしてみてください。

スクール(英会話教室)が茶飲みサークルになっている

これは個人の英会話教室や年配の人のクラスにありがちなのですが他の年代でも1年以上続いたクラスは皆仲間意識が出ます。
LINEで連絡している中で英語を使ったり、個人の講師だと自宅で教室をやる時には生徒さんが持ち寄ったお菓子を食べたり、教室終わりに皆でお茶をしたりランチをしたり、という事もよくあります。

それは許可している先生や教室なら全く問題ないですし日常的な会話のヒントにもなるので問題ありません。
が、慣れ親しんだ仲間たちといるとだらけやすいんですよね。
先生と1対1でもなります。
友達感覚まではいかないのですが、毎週通って1時間顔を合わせてお話して凄くやった気分になって終わる。

それで何が起きるかと言うと知らぬ間に通っている事がメインになってしまうんです。
学ぶために通うのが、通って学んでるに。
大きな違いはないと思えますが、目標なく長く続いているとゴールもないためどうしても気分が緩みがちになり、通う事が目的になってしまったりします。
同じくらいのレベルの仲間と、皆分からないから安心だよね、皆分からないからいいよね、と上達していなくても気にならなくなってしまいます。

これの困った事は気づきにくいし気付いても直しにくい、周りの人のモチベーションにも影響しやすい点です。

中には新しく覚えたフレーズを思いきって使っていても皆気が付かなくて学習のチャンスを逃し、思いきって使った人もだんだん新しい事を覚えるのを後回しにするようになって無難な会話しかしなくなってしまいます。

中級レベルだと特にいくつかのフレーズを知っていれば基本的には使いまわせるので後は単語を変えるだけでやりとりができてしまうので会話にも困らないんです。
困らないからこそ、より自分らしい表現を探そうとか新しいバリエーションを増やそうとしなくなってしまいがちです。

せっかく一緒に試せる仲間もいて集まっているのにそれではもったいないですよね。
皆さぶっているわけでも、たるんでるわけでもないのに陥ってしまいやすいんです
もちろんだめそうだからとやめる必要はありません。

そのクラスは息抜きの場として他の交流を増やすか、皆で新しい事を始めないかと提案してみてはどうでしょう。
他の人達と交流する事で元のグループの良さに気が付けたり、自分がやりたい事を見つけたりできるかもしれませんし、言えずにいるけど同様に感じている仲間が何か名案を出してくれたりする事もあります。

また学ぶ場所は一つに絞る必要はありません。

ツイッターなどのSNSを活用したり、Youtubeのコメント欄を読んでみたり、ポッドキャストやオーディブルで英語をひたすら聞いたり、英語のニュースサイトを日本語と比較してみたり。
無料でマイペースに交流できる方法は沢山あります。

混乱につながるので学べる場所をとにかく増やせばいいというわけではありませんが、自分が知識を吸収しやすい場所はいくつか見つけておいて損はないです。

上達しない英語の悩みまとめ

いくつもある中の4点をピックアップしてみました。

実際にこれらに気付いたらそれまで何か月も伸び悩んでいた生徒さんが自分で気付き直した事でまた勉強が楽しくなったと上達していました。

人から言われてもピンと来ない時も多いと思います。
だからこそ自分ではそんな事ないと思っても、一度覚えた事はそのままでいちから学ぶ気持ちで初心にかえって反復練習をしてみたり学ぶ姿勢や環境を変えてみてください。

それでもだめならまた別の事を試す必要があるかも知れませんが相談できる人だって見つかるはずですし、まずは何事も継続して挑戦してみましょう。

この他にも

  • 英会話初心者から中級になかなか上がれない
  • 初心者にすすめられがちだけど実は中級者向けの学習やその中で誰もが学びやすくするためのポイント
  • 英会話中級者や上級者が陥りがちな間違った交流方法

など、教える側と学ぶ側どちらもサポートしてきた中であまり認識されていない原因や効果のあった解決方法をまとめていきます。

前編でも英会話を学んできて成長が止まってしまい伸び悩んでいる人に向けて原因と解決策を載せていますのでぜひ目を通して見てください。

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